PCメンテナンス知識6-3
Webブラウザや電子メール使用時のトラブル対応について
(1) Webブラウザが異常終了しているかまたはハングアップしている
- Webブラウザの実行環境に誤りがあるか,またはレジストリや前提となるDLLが破壊されているおそれがあります。
正しい環境に戻すか,またはWebブラウザを再インストールしてください。 - Webブラウザのバージョンに問題があるおそれがあります。
Microsoft Internet Explorer 6 SP1以降,Windows Internet Explorer 7,またはWindows Internet Explorer 8を使用してください。 - プラグインに障害が発生している,またはプラグインに問題があるおそれがあります。
対策版がリリースされていたら,対策版のWebブラウザをインストールしてください。 - コンテンツに含まれるコントロールに障害が発生している,またはコンテンツに含まれるコントロールに問題があるおそれがあります。
対策版がリリースされていたら,対策版のWebブラウザをインストールしてください。 - スクリプトに障害が発生している,またはスクリプトに問題があるおそれがあります。
稼働状態を確認してください。また,対策版がリリースされていたら,対策版のWebブラウザをインストールしてください。 - Webブラウザに問題があるおそれがあります。
対策版がリリースされていたら,対策版のWebブラウザをインストールしてください。
(2) 通信上のトラブルが発生している
- ルーティングテーブル破壊,またはほかのソフトウェアと通信ポートの競合によるネットワーク障害が発生しているおそれがあります。
ルーティングテーブルを破壊される前の状態に戻すか,またはほかのソフトウェアと競合しないように通信ポートを再設定してください。 - Microsoft Internet Information Services,またはプロキシサーバが停止しているか,またはエラーが発生しているおそれがあります。
正しく運用しているかを確認してください。
(3) GUIが正しく表示されない
- Asset Information Manager Limitedのデータベースへ不正に直接アクセスすることによる情報書き換え,論理データベース構造の破壊などによって,Asset Information Manager Limitedのデータベースが破壊されているおそれがあります。
バックアップデータを取得している場合,取得しているバックアップデータを使用して,元の状態に戻してください。
バックアップデータを取得していない場合,Asset Information Manager Limitedのデータベースを初期化して,再作成してください。 - 「アクティブスクリプト」が「無効にする」になっているおそれがあります。
Microsoft Internet Explorerのインターネットオプションの「セキュリティ」タブで,[レベルのカスタマイズ]ボタンをクリックすると表示される[セキュリティの設定]ダイアログの「アクティブスクリプト」を有効にしてください。 - 「バイナリビヘイビアとスクリプトビヘイビア」が「無効にする」になっているおそれがあります(Windows Server 2003 SP1以降およびWindows XP SP2以降の場合)。
Microsoft Internet Explorerのインターネットオプションの「セキュリティ」タブで,[レベルのカスタマイズ]ボタンをクリックすると表示される[セキュリティの設定]ダイアログの「バイナリビヘイビアとスクリプトビヘイビア」を有効にしてください。
(4) ログイン画面が表示できない
- World Wide Web Publishing Serviceが起動していないおそれがあります。
World Wide Web Publishing Serviceが起動しているかどうか確認してください。 - 「アクティブスクリプト」が「無効にする」になっているおそれがあります。
Microsoft Internet Explorerのインターネットオプションの「セキュリティ」タブで,[レベルのカスタマイズ]ボタンをクリックすると表示される[セキュリティの設定]ダイアログの「アクティブスクリプト」を有効にしてください。
(5) ログインできない
- 「セッションごとのCookieの使用許可」が「無効にする」になっているおそれがあります。
「セッションごとのCookieの使用許可」を有効にしてください。 - 「暗号化されていないフォームデータの送信」が「無効にする」になっているおそれがあります。
「暗号化されていないフォームデータの送信」を有効にしてください。 - 「ページの自動読み込み」が「無効にする」になっているおそれがあります(Windows Server 2003の場合)。
「ページの自動読み込み」を有効にしてください。 - Asset Information Manager LimitedのサーバがAsset Information Manager Limitedのデータベースと接続できていないおそれがあります。
Asset Information Manager LimitedのサーバがAsset Information Manager Limitedのデータベースと接続できているか確認してください。
(6) ファイルをダウンロードできない
- ダウンロードするファイルの拡張子が,MIME登録されていないおそれがあります(Windows Server 2012,Windows Server 2008またはWindows Server 2003の場合)。
ダウンロードするファイルの拡張子をMIME登録してください。 - Microsoft Internet Explorerの設定で,「ファイルのダウンロード」が「無効にする」になっているおそれがあります。
「ファイルのダウンロード」を有効にしてください。
(7) グラフを表示できない
- Microsoft Office Webコンポーネントがインストールされていない可能性があります。グラフを表示するユーザのPCに,Microsoft Office Webコンポーネントをインストールしてください。
Microsoft Office Webコンポーネントは,Microsoft Office 2003以前をインストールするか,Microsoft社のホームページからダウンロードしてください。 - 「ActiveXコントロールとプラグインの実行」が「無効にする」になっている可能性があります。「ActiveXコントロールとプラグインの実行」を有効にしてください。
電子メールの送信/受信ができない
特に設定を変更したわけでもなく、いままでできていたのに突然、メールの送受信ができなくなる場合、
インターネット自体がつながっていない
可能性があります。
まずは Internet Explorer など Webブラウザーで Yahoo!Japan などの定番サイトが開くか確認してみましょう。
開かなければ、すでに紹介した「インターネットにつながらない」の記事を参考に対応してみてください。
一方、メールだけがおかしいときは、利用しているプロバイダーをネット検索して、メールサービスに障害が出ていないか確認しておきましょう。
この場合、障害が解決するまで、こちらでできることはありません。
■メールの受信だけができない
サービス自体には問題なく、自分だけメールの受信ができない場合、使用中のサービスで受信サーバーが提供するメールボックスの保存容量が限界を超えている可能性があります。
そんなとき Outlook Express や Windowsメールなら、メニューバーの「ツール」メニューから「アカウント」を選択します。
使用中のアカウントをダブルクリックして開いた「プロパティ」画面の「詳細設定」タブを選択、「配信」項目の「サーバーにメッセージのコピーを置く」のチェックをはずします。
あるいは「サーバーから削除する」を1週間程度の日数で設定することでメールボックスがいっぱいになることを防ぎ、受信できるようになります。
Windows Liveメールの場合、画面左のメニューから確認したいアカウントを選択し、リボンの「アカウント」タブで表示される「プロパティ」をクリックします。
■特定のメールだけ受信できない
迷惑メールを自動で判別して削除したり、専用フォルダーに移動(隔離)させる機能を持つメールソフトやセキュリティソフト、メールサービスがあります。便利な機能ですが必要なメールを迷惑メールと判定することもあります。
特に
フリーメールのアドレスを使っていたり、英文メール、
メールマガジンなどが迷惑メールと誤判定されやすい
ので、特定の相手からのメールが届かないときは、迷惑メールとして処理されていないか確認しましょう。
迷惑メール対策の仕組みには、ほとんどの場合、
指定したメールアドレスから届いたメールは除外する
設定があるので、そこに相手のアドレスを追加しておきましょう。
■送信したメールが相手に届かない
逆に相手に自分から送信したメールが届かない場合、まずは相手のアドレスを間違っていないか「送信済みメール」で宛先を確認しましょう。
正しければ相手のパソコンで迷惑メール対策に引っ掛かっている可能性もあるので、念のため相手に電話などで連絡して「誤判定」されていないか確認してもらいましょう。